営業AIエージェント『アポドリ』のサービス品質向上とオペレーション確立を常駐で徹底サポート【株式会社Algomatic様】
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大西花絵
2025.10.03

はじめに
株式会社Algomaticは、複数の新規事業を同時並行で立ち上げる「スタートアップスタジオ」型企業です。創業からわずか2年で、生成AI領域に特化した事業を次々に生み出してきました。
その一つ、2025年1月に営業特化AIエージェント『ネオセールス』シリーズの第1弾としてリリースされたのが、商談獲得AIエージェント『アポドリ』(https://apodori.ai/)です。アディッシュでは、サービスリリース当時からCS担当者が常駐し、運営の立ち上げをサポートしてきました。BPOを委託した背景や業務内容、その評価についてオペレーション部門を率いる岡﨑丈様に伺いました。
株式会社Algomatic 岡﨑様
リリース時に想定以上の反響。運用サポート体制の整備が急務に
──本日はよろしくお願いいたします。はじめに『アポドリ』や岡﨑様の業務についてご紹介ください。
岡﨑様:『アポドリ』は、ターゲティングや文面作成から、フォーム送信やSNSでのアプローチまで一連のアウトバウンド営業を営業AIエージェントが代行するサービスです。
もともと当社では法人向けのChat GPTのような『シゴラクAI』というサービスを展開していたのですが、より業務領域を絞る形でピボットすることになり、第1弾としてリリースされたのが「営業×AI」の『アポドリ』です。営業現場の過重労働を減らし、活動の質を高めることを目的に開発されました。
今年リリースしたばかりですが、幅広い規模、業種のお客様にご利用いただいています。中には「アウトバウンドの架電を行ったことがない」、「今まではインサイドセールスという組織がなかった」というお客様も少なくありません。そうしたお客様にも安心して活用いただけるよう、担当営業が伴走し、成果を出すための活用法の提案など、きめ細やかなサポートを提供しています。
私自身は、主にデリバリーに関わるオペレーションを管轄しており、お客様へ質の高い情報をスムーズに提供することがミッションです。そのため、製品開発チームや事業開発チームなどとも密接に連携しながら業務を進めています。
――アディッシュへの依頼の背景についてお聞かせいただけますか。
岡﨑様:きっかけは、サービスリリース直後に想像を上回る問い合わせが殺到したことです。リリース初期のプロダクトは、AIが自動化できる部分と人の手が不可欠な部分が混在していました。そのため、オペレーションの整理のみならず、サービス運用に必要なさまざまな粒度の業務を並行して立ち上げることが喫緊の課題でした。採用も検討しましたが、こうした幅広い業務を急遽推進する体制としてBPOが有力な選択肢となり、別事業部で委託した実績のあったアディッシュさんを紹介いただいたのです。
常駐だからこそ叶えられた、密度の高い立ち上げ支援
──実際の業務内容について教えていただけますか。
岡﨑様:最初にお願いしたのは、『アポドリ』で扱われるデータの精査や修正と営業フォーム送信の最終対応です。
先ほど話したように、リリース当時はサービスを運用する上で、人の目による確認が欠かせませんでした。AIでデータを収集や送信は出来ても、そのチェックは完璧とはいえません。そこでアディッシュさんに最終チェックを依頼し、必要に応じて修正を加えて頂きました。
フォームの登録やメール送信も、ひとつひとつ本当に送って良いか個別に確認をした上で「送信」ボタンを押していただく形です。とにかくまずはサービスを正しく運用させることを最優先に動いていましたね。
――送信可否の確認とは、具体的にどのようなチェックを行うのでしょうか。
岡﨑様:例えば、該当のフォームに「営業はご遠慮ください」と明記されている場合、送るべきではありません。同様に、サービス利用者の問い合わせ用に作成されていることが明らかなフォームの場合も、ここから営業連絡を行うことは失礼に当たります。営業のきっかけづくりでネガティブな印象を与えてしまっては本末転倒ですから、人の目を通して正しい判断をしていただき、とても助かりました。
――こうしてチェックした内容が今はノウハウとして蓄積されているのでしょうか。
岡﨑様:はい。これは一例に過ぎませんが、当初はメモ程度しか作業の記録を残していなかったものを、より具体化して、Notionに落とし込んでいただいています。勝手にマニュアルと呼んでいますが、サービス品質の向上には欠かせないと考えています。
「業務が止まらずに済んだ」スピード感と改善提案力
──委託した所感や評価をお聞かせください。
岡﨑様:最初は定型的な業務をお任せしたのですが、キャッチアップがものすごく早いことに驚きました。その後、少しずつ対象範囲を広げる中で、私から細かい指示を出す必要はありませんでした。それどころか、業務の定型化に向けて細かな改善提案をしていただいてます。
普段はメインメンバーと席を並べながら「こういう場合どうします?」と相談しあい、進行管理や課題解決を行っています。スタートアップ特有の目まぐるしい状況変化にも柔軟に適応できるのは、常駐だからこそのスピード感ですね。そのように強固な関係性を築けていたからこそ、途中で体制が「常駐+リモートメンバー」のチームへと移行した際も立ち上がりが非常にスムーズで印象的でした。
リリース当初から振り返ると、最初はほぼゼロの状態だったので定量評価は難しいのですが、もしお願いしていなかったら業務が回らなかったな、というのが率直な感想です。おかげさまで業務の型化やマニュアル整備は順調に進んできました。サービスの品質向上にとどまらず、オペレーション全体を安定化するのに欠かせない存在です。
サポート範囲を広げ、より多くの企業の営業課題解決へ
──今後の展望、ご要望についてお聞かせください。
岡﨑様:商談獲得のプロセスに特化した『アポドリ』は、「再現性のあるアウトバウンド営業」の型を作るという点で手応えを感じています。その立ち上げに際し、デリバリー業務の整備がここまで順調に進められたのは、常駐サポートで密にコミュニケーションを取れたこと、そして都度柔軟に提案していただいた皆さんの姿勢のおかげです。
今後『ネオセールス』シリーズでは、マーケティング・インサイドセールス・フィールドセールス・カスタマーサクセスなど幅広い領域に活用できる営業AIエージェントサービスを連続的にリリースし、より多くの企業の営業課題解決に応えていく方針です。
その過程で新たなプロセスの定型化ニーズが生じた際には、再びアディッシュさんに相談し、共にサービスを育てていけたら嬉しく思います。
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この記事を書いたライター
大西花絵
IT業界にて営業・マーケティングの経験を積み、2016年からはフリーランスとして活動。イベント企画・運営や各種ウェブコンテンツ作成などで企業のマーケティング支援に従事。北海道へUターン移住し、日々双子の子育てにも奔走中。