アサーティブコミュニケーションとは?社内を活性化させる方法とは
山田理絵
2024.10.15
従業員のモチベーション管理や社内のコミュニケーション向上のため、新しいコミニュケーションが注目されています。
社員がマスターすることで会社はもっと活発になり生産性の向上が期待できるでしょう。
アサーティブコミュニケーションの特徴と、社内周知のための具体的な方法について解説していきます。
アサーティブコミュニケーションって何?
アサーティブコミュニケーションとは『assertive=自己主張すること』という意味を盛り込んだコミュニケーションのスタイルです。
ただし、ただ自己主張をするだけでなく会話の相手を尊重した上でしっかりと自己主張をしなければなりません。
お互いを尊重しながら自己主張する
相手の尊重と自己主張を同時に行うことがとても重要です。
自己主張と言っても自分の主張を伝えるだけでなく、相手を尊重しながらしっかりと自分の意思や考えを相手に伝えることが必要になります。
仕事を抱え込んでしまったり自分の意見を飲み込んでしまったりすることは、社員のためにも組織にためにも良いことではありません。
相手の尊重と自己主張が両立したコミュニケーションを取ることによって、社員にも組織にも健全な働き方が可能になります。
ノンアサーティブなコミニュケーションとは?
アサーティブとは正反対のコミニュケーションとして次の3つのタイプをあげることができます。
-
攻撃的タイプ:一方的に自分の主張を感情的に伝えて相手を尊重しない
-
受け身タイプ:言いたいことがあるのに口にできない
-
作為的タイプ:自分の意見を伝えたいのに伝えずに陰口や態度で表すタイプ
これら、アサーティブではないコミュニケーションは、いずれのタイプでも社員やメンバー同士が気持ちよく働くことができるとは到底言えないものです。
組織内においては、相手を尊重しながらもしっかりと自分の意見を述べるということが重要です。
実現に向けたポイント
アサーティブコミュニケーションを実践するためのポイントは次の4つです。
-
相手を尊重する
-
分かりやすい言葉で率直に伝える
-
できる限り対等な関係性で伝える
-
前向きで肯定的なメッセージで伝える
意見が違っても尊重する
最も重要なことは相手や相手の考えをしっかりと尊重するという点です。
たとえ相手の意見が自分と異なるものであっても、いきなり否定をするのではなく一度受け入れた上で自分の主張を伝えましょう。
相手を尊重せずに自己主張をすることは攻撃的タイプですので、アサーティブとは言えません。
分かりやすい言葉で伝える
また、自分の感情を相手にわかりやすく受け止めやすい言葉で伝えることが重要です。
攻撃的な主張をしてしまうタイプの人はストレートな言葉で伝えましょう。
逆に受け身タイプの人は感情を相手に伝える言葉を選ぶことで、我慢してしまう状況を改善することができます。
また、「あなたの意見は〜」と否定から入るのではなく、「私は〜」とあくまでも主語は自分から入りましょう。
できる限り対等な関係性で伝える
相手との関係性はできる限り対等な位置で伝えましょう。
相手が上司や取引先だからといって自分の意見を我慢することなく、礼節を失わずに自分の意見を伝えることが重要です。
反対に、立場が下の人に対して伝える時には「上から目線」になることを避けましょう。
前向きで肯定的なメッセージで伝える
否定的なメッセージを伝えることは避けましょう。
「自分の意見はこうだ」と先に伝えることで、相手の意見を否定することを避けることができます。
相手の意見は受け入れて、その上で自分の主張をすることが重要です。
アサーティブコミュニケーションのメリットとは?
従業員がアサーティブなやりとりをすることで企業にとっては次の2つのメリットがあります。
-
社員のコミュニケーションが活発になる
-
社員のモチベーションが向上する
社内のコミュニケーションの活発化
まず、社内のコミュニケーションが活発化します。
相手を尊重しつつ自分の意見を伝えることができるので、社内でイノベーションが生まれ新たな商品開発などにつながる可能性もあるでしょう。
社員のやる気やモチベーションの向上
社員のモチベーションが向上することも期待できます。
アサーティブなコンタクトではお互いの意見を活発に交換できるため、自分の意見が商品開発やサービス向上に寄与することが期待できます。
自分の意見を言いにくい人も、自分の意見を抱え込むことなく自己主張をすることができるので、ストレスを溜め込みにくいのが特徴です。
社員のモチベーション向上と満足度アップの効果も期待できます。
まとめ
相手を尊重しながらもしっかりと自己主張できるのがアサーティブなコミュニケーションです。
相手の意見を尊重すると同時に、自分の意見をしっかりと主張することが重要です。
主語はあくまでも「自分」として、相手の意見を否定することから入るのではなく、「自分の意見はこうだ」ということから主張していきましょう。
アサーティブなやりとりが社内で広がれば、会社の雰囲気も活発なものになり従業員のモチベーションも向上します。
「社員のコミュニケーションが円滑ではない」という企業は、実践してみましょう。
この記事を書いたライター
山田理絵
不動産営業を経験後、アディッシュにて、カスタマーサクセス関連商材のインサイドセールスを担当し、初期接点から課題の顕在化をし機会創出を行う。 趣味はポールダンスと料理。