Zendesk(ゼンデスク)無料トライアルの申込方法と試用期間を解説
問い合わせ管理システム「Zendesk」や、CRM(顧客管理システム)の「Zendesk Sell」の導入を検討している場合、あらかじめ操作性や機能性をチェックしたい方も多いでしょう。
問い合わせ管理システムやCRMは、製品によって仕様が大きく異なるため、導入企業によって向き・不向きがはっきりと現れます。
もし、事前に製品の仕様を検証したいなら、無料トライアルの活用がおすすめです。
マネージャー層と現場担当者がともに操作性や機能性を検証することで、「導入してみたが、思ったより使いづらい」といってシステムが形骸化するようなリスクを減らせるでしょう。
本記事では、Zendeskの無料トライアルの申込方法やトライアル期間について詳しく解説します。
Zendesk(ゼンデスク)のトライアル期間
Zendesk(ゼンデスク)には14日間の無料トライアルが用意されています。
無料トライアルに登録すると、期間中のみ、Zendeskのすべての機能が利用できます。
ただし、トライアル期間がやや短いため、期間中にしっかりと操作性や機能性をチェックできるように体制を整えておくと良いでしょう。
具体的には、次のような準備をしてから無料トライアルに申請することをおすすめします。
- 運用チームの立ち上げチームリーダーを決定する
- 現在抱えている自社の課題をもとにZendeskを導入する目的を定める
- 目的を達成できるKPI(数値目標)を定める
- トライアル期間中に検証すべき点をチェックリストにまとめる
- 無料トライアルに申し込む前に最低限の使い方を理解しておく
4つ目のチェックリストに関しては、他製品と比較できるような表を作成するのも一案です。
例えば、各製品のトライアル期間中に操作性や機能性を10段階評価し、総合点を付けることで、複数の問い合わせ管理システムを客観的に比較できます。
※画像内の評価は一例です
また、5つ目にある、事前にZendeskの使い方を理解する場合は、公式サイトの「Zendeskドキュメント」が参考になります。
ページ内では基本的な用語集のほか、入門者用のチュートリアルや各種機能の使い方などが紹介されています。
Web上にもZendeskの使い方を解説するブログや記事が公開されているため、あらかじめ基本的な操作方法を習得しておくと良いでしょう。
Zendesk無料トライアルの申込方法
Zendeskの無料トライアルに申し込む手順は次の通りです。
- 無料トライアルの申込画面にアクセス
- 必要情報の入力
- アカウントページにアクセス
無料トライアルの申込画面にアクセス
株式会社Zendeskは、問い合わせ管理システムの「Zendesk」と、CRM(顧客管理システム)の「Zendesk Sell」という2つのサービスを提供しています。
上記2つのサービスにはそれぞれ無料トライアルが用意されていますが、トライアルの申請ページによって、Zendesk用のアカウントページとZendesk Sell用のアカウントページが区別されるので注意が必要です。
そのため、必要なサービスに合わせて別々のページから無料トライアルを申請しましょう。
- Zendeskの無料トライアル申請ページ:https://www.zendesk.co.jp/
- Zendesk Sellの無料トライアル申請ページ:https://www.zendesk.co.jp/sell/
ZendeskとZendesk Sellのどちらに申し込む場合でも、上記ページにアクセスした後の流れは変わりません。
上記のうちいずれかのページにアクセスし、画面右上にある「無料で試す」をクリックします。
すると無料トライアルの申請画面に移行するので、必要な情報を記入します。
必要情報の入力
まずはメールアドレスを入力します。
Zendeskのサービスはフリーメールのアドレスでも登録できますが、企業独自のメールアドレスが推奨されています。
続いて、担当者の氏名や電話番号、部署・役職名を入力しましょう。
最後に会社名や従業員数、任意のパスワードを入力します。
入力完了後、「トライアルアカウントの登録を完了」をクリックしてください。
アカウントページにアクセス
2つ目の手順で登録したメールアドレス宛てに、Zendeskからメールが届きます。
そのなかにトライアルアカウントページのURLが記載されているので、クリックしてください。
次のような画面にアクセスできれば無料トライアルの登録手続きは完了です。
14日間のトライアル期間を最大限に活用できるよう、さっそく各種機能を使ってみてください。
Zendesk無料トライアルの対象となるプラン
無料トライアルの対象となるプランは、Zendeskなら「Suite Professional」、Zendesk Sellは「Zendesk Sell Professional」です。
いずれのプランにも各製品のすべての機能が含まれています。
それぞれのプランに搭載されている機能は次の通りです。
Suite Professinal | Zendesk Sell Professional | |
対象製品 | Zendesk | Zendesk Sell |
製品種別 | 問い合わせ管理システム | CRM |
月額料金 | $6,900/5ユーザー(年払いの場合) | $6,900/5ユーザー(年払いの場合) |
主な機能 | チケット管理システム メッセージング・チャット AI型チャットボット ヘルプセンター(FAQ) コミュニティフォーラム クラウド型コールセンター 分析レポート |
顧客情報管理 顧客情報のデータ分析 営業案件・進捗管理 ワンクリック発信 トークスクリプト テキストメッセージ |
ここでは、ZendeskとZendesk Sellの違いや搭載されている機能をご紹介します。
ZendeskとZendesk Sellの違い
Zendeskは、カスタマーサポートの業務に特化した問い合わせ管理システムです。
サポートチケット管理やヘルプセンター構築、AIによる自動返信など、カスタマーサポートに役立つ豊富な機能が搭載されています。
Zendeskには、問い合わせ管理の総合的な機能を使える「Suiteプラン」と、簡易的な機能に制限し料金を抑えた「Supportプラン」の2種類があります。
無料トライアルでは、Suiteプランの最上位である「Suite Professional」が適用され、すべての機能を利用できます。
一方のZendesk Sellは、顧客情報を一元管理するためのCRMです。
基幹システムや販売管理システム、アクセス解析ツールなど、顧客情報が蓄積されたあらゆるシステムと連携し、データを1つのダッシュボードだけでまとめて管理できます。
また、顧客情報管理に加え、SFA(営業支援システム)とMA(マーケティングオートメーション)の機能が搭載されているのもZendesk Sellの特徴です。
ZendeskとZendesk Sellは、システム同士を連携させることもできます。
問い合わせ管理システムに蓄積された応対履歴と、CRMに保存した顧客情報や営業データを連動させると、営業・マーケティング・カスタマーサポートのよりスムーズな部門間連携につながります。
ZendeskとZendesk Sellの代表的な機能
無料トライアルに申し込むと、トライアル期間中のみZendeskまたはZendesk Sellのすべての機能が利用できます。
トライアル期間中にZendeskの機能性を検証できるよう、搭載されている機能をしっかりと頭に入れておくことが大切です。
Zendeskの代表的な機能
Zendeskに搭載されている機能は次の通りです。
- チケット管理システム:問い合わせごとにチケットを発行し応対履歴を一元管理
- メッセージング・チャット:Webサイトやアプリなどにメッセージ機能を実装
- AI型チャットボット:機械学習技術を採用したチャットボットを導入
- ヘルプセンター(FAQ):よくある質問と回答をまとめたFAQサイトを構築
- コミュニティフォーラム:顧客同士が質疑応答できるフォーラムを構築
- クラウド型コールセンター:システム上で電話の受発信が可能
- 分析レポート:カスタマーサポートにおける顧客の傾向を分析
Zendesk Sellの代表的な機能
Zendesk Sellに搭載されている機能は次の通りです。
- 顧客情報管理:外部システムと連携して顧客情報を一元管理
- 顧客情報のデータ分析:集積した顧客情報をもとに顧客をセグメント化
- 営業案件・進捗管理:営業活動の進捗状況や成果などの情報を一元管理
- ワンクリック発信:データベースからクリック1つで電話の発信が可能
- トークスクリプト:営業電話のマニュアル(営業台本)を作成
- テキストメッセージ:システムに登録した顧客とチャット上でやり取りが可能
Zendesk無料トライアルに関するよくある質問
最後に、Zendeskの無料トライアルに関するよくある質問をご紹介します。
無料トライアルの期間終了後は自動で有料プランに移行する?
トライアル期間が終了しても、自動的に有料プランに移行するようなことはありません。
そのため、安心して無料トライアルを活用できます。
無料トライアルの有効期限は、トライアルアカウントのトップページ上部から確認可能です。
また、トライアル期間中の設定内容や保存したデータはそのまま残るので、有料プランに移行後も継続して利用できるのがメリットです。
ただし、トライアル期間が終了し270日が経過するとアカウントが削除されるため、有料プランに移行する場合は、データが消えてしまう前に契約すると良いでしょう。
無料トライアルを解約するにはどうすれば良い?
特別な手続きは必要ありません。
有料プランへの契約を見送りたい場合は、トライアルアカウントのまま放置すると、14日経過後に有効期限が切れる仕組みです。
さらにトライアル期間終了から270日が経過すれば、トライアルアカウントのデータが完全に削除されます。
無料トライアル期間中はいつでも有料プランに移行できる?
14日間のトライアル期間のうち、好きなタイミングで有料プランへと移行できます。
有料プランに移行する際は、トライアルアカウントのトップページ右上にある「Zendeskを購入する」をクリックします。
トライアル期間中でも決済が完了した時点で有料プランに移行します。
Zendeskの決済方法は、クレジットカードとデビットカード、PayPalの3種類です。
利用中のプランをアップグレードする際に無料トライアルを使える?
下位プランから上位プランにアップグレードする際に、上位プランの機能を試したい場合は、アップグレードトライアルを活用しましょう。
アップグレードトライアルは、「Suite Professional」または「Zendesk Sell Professional」のすべての機能を無料で利用できます。
一般的な無料トライアルと異なり、有効期限が30日に設定されているのが特徴です。
ただし、アップグレードトライアルを利用できるのは一部のアカウントのみなので、気になる方はZendeskのサポートデスクに問い合わせてみることをおすすめします。
まとめ:Zendeskの無料トライアルを最大限に活用しよう
すでにZendeskの導入を前向きに検討している場合でも、まずは無料トライアルに申し込んでみることをおすすめします。
トライアル期間中に操作性や機能性を確認しておくと、導入後に「思った以上にユーザーインターフェースが使いづらい」「機能が複雑で使いこなせない」といった失敗のリスクを最小限に抑えられます。
無料トライアルに申し込む際は、経営層やマネージャー層だけで製品を評価するのではなく、現場担当者を参加させることが大切です。
製品の使用感や各種機能の使い勝手などに関して現場の意見を参考にすると良いでしょう。
無料トライアルを活用しZendeskを客観的に評価すれば、自社に最も合った問い合わせ管理システムやCRMを見つけやすくなります。