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チームで強くなる。CSスキルの“底上げ”を叶えた仕組みと習慣

カスタマーサクセスの現場では、メンバーによって対応品質に差が出てしまうことがあります。

 

経験や担当領域の違いから、どうしても「この人に聞かないとわからない」という状況が生まれやすく、教える側の負担が大きくなり、新人の育成に時間がかかってしまうことも少なくありません。

その結果、一部のメンバーに業務が集中し、チーム全体の成長スピードに差が出てしまうこともあるのではないでしょうか。

 

本記事では、こうした状況を改善するために実際に取り入れ、チーム全体のスキルアップにつながった仕組みと習慣をご紹介します。

 

<h2>実践して効果のあった“仕組み”と“習慣”</h2>

ナレッジを「使える形」で残す

MTGやスラックで質問した内容は、そのままにしておくと、情報が散らばって検索に時間がかかってしまったり、以前聞いた内容を再度質問してしまったりと業務工数に影響を与えてしまいます。

そのため、質問と回答をセットでナレッジシートへ転記するルールを設定しました。加えて、“なぜそうなのか”の背景も極力記載することで、質問の重複も減り、メンバー全体の判断スピードを上げることにつながりました。

 

また、記載ルールを細かくしてしまうと、記入を怠ってしまうため、質問内容と回答、案件名、担当者名を記載してもらうといった継続できる運用で実施することがポイントです。

 

定例MTGで“学び共有”の時間を設定

毎日の朝会や夕礼のMTGにて、自案件でのイレギュラー対応や、学びになったできごとをメンバー間で共有する時間を設けました。

 

ナレッジを残すだけでなく、自分の言葉でアウトプットすることで、理解をさらに深めることができ、それぞれが自案件以外からも学べる機会を作ることができるため、業務理解の範囲を広げることにもつながっています。

 

また、似たようなケースの案件を持った際も、誰に相談すべきかがわかりやすくなるため、メンバー間での連携がよりスムーズになります。

 

“同席・録画”の文化を育てる

打ち合わせの録画や同席を仕組みとして取り入れることで、日々の業務をそのまま育成の資産に変えることができます。

ミーティングを録画しておくことで、実際の提案の流れや顧客とのやり取りを何度でも振り返ることができ、メンバーの理解を深めるだけでなく、チーム全体のナレッジ共有にもつながります。

 

また、同席の機会を計画的に作ることで、現場ならではの空気感や判断のプロセスをリアルタイムで学ぶことができ、短期間で実践的なスキルを身につけられます。

 

こうした取り組みを継続することで、オンボーディングが単なる立ち上がり支援にとどまらず、組織全体を底上げする育成の仕組みとして機能できるようになります。

顧客の成功を支えるカスタマーサクセスだからこそ、日々の打ち合わせを学びの機会として最大限に活用することが重要です。

 

相談しやすい空気をつくる工夫

リモート業務も選択肢として増えた今、相談のしづらさを解消するため、私たちはいつでも入室できる ”気軽に相談ルーム” として1つオンライン会議ツールを常設しました。

 

相談したいタイミングで「〇〇について相談したく、今ルーム入れる方いますか?」と連絡を送り、誰かが気づけばすぐに応対するという運用をチームで共有しています。

 

特定の人への相談も上記の運用を活用し、メンションをつけて連絡を送ることで、他の人も誰がどんな相談をしているのかを把握したうえで、必要に応じてフォローすることができます。

 

この仕組みにより、「ちょっと聞きたいだけなんだけど…」というような些細な疑問でもすぐに口頭で確認できるようになり、作業の停滞や思い込みによるミスが大幅に減少しました。

リアルタイムで話をすることで、文字ベースでは伝わりづらい背景やニュアンスも共有しやすくなり、コミュニケーションの質も向上しています。

 

気軽に声をかけられる場があるというだけで、心理的な安心感が生まれ、自身の判断でものごとを進めることなく、チーム全体として「困ったらすぐ相談する」文化が育ちつつあります。

 

取り組んでみて変わったこと

これらの取り組みを継続する中で、チームにはいくつかのポジティブな変化が生まれました。

まず大きかったのは、メンバー間のスキルギャップが徐々に縮まってきたことです。

これまで特定の人だけが担っていた作業も、自然と他のメンバーが対応できるようになり、結果として業務の偏りが解消されました。

 

また、相談や質問のハードルが下がったことで、わからないことを抱え込まず、自分で調べた上で適切に聞くというサイクルが定着しています。

それによって、チーム全体として“自分で考える力”が底上げされた実感があります。

 

さらに、日々の中で教え合う機会が増えたことで、チームの雰囲気もよりオープンになり、円滑なコミュニケーションが生まれやすくなりました。

 

こうした小さな変化の積み重ねが、チーム全体の成長につながっていると感じています。

 

チームで強くなるには、“共有される日常”が必要

チームとして力を発揮するためには、単なる仕組みづくりだけでは不十分です。

重要なのは、”みんなで育てる”文化を日常的に作っていくことです。

 

完璧な資料や整ったマニュアルを待つのではなく、“ちょっとした共有”の積み重ねがチームの成長には効果的です。小さな気づきや進捗、学びをその都度共有することで、情報が自然に循環し、誰もが同じ前提で動ける環境が整います。

 

そして大切なのは、”いつかではなく、いま共有する”意識を持つこと。

タイムリーな共有が習慣化すれば、個人の力だけでなく、チーム全体の力として蓄積され、チームの強さにつながっていきます。


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